文科省創意工夫功労者賞受賞 井坂さんインタビュー
井坂さんにお聞きしました。
Q1:これまでの経歴を教えてください。
A1:2006年に中途入社し、初めは半導体※1に関わる仕事をしていました。
スパークプラグに関わる部署に異動になってからは今と同じ組立
(セラミックス絶縁体と金具を合わせる)工程にずっといます。
※1 日本特殊陶業グループには半導体製造部門もあります。2021年4月の組織変更前、
井坂さんは日本特殊陶業所属で、半導体製造部門からプラグ製造部門へ異動がありました。
Q2:プラグに携わる部署に異動してどんな印象を持たれましたか?
A2:厳しいイメージがありましたが、職場環境も人間関係も良く居心地がよかったです。
実は異動当初、リーダーとして指導してくれたのが現在の課長です。
今回の改善提案に関してもサポートをしてもらいました。
Q3:今回、「創意工夫功労者賞」を受賞した改善
(製品に粉末汚れが付くのをブラシの回転を利用して取り除く仕組み)は
どのような時にアイディアが浮かびましたか?
A3:ブラシの材質を細くしたり、変えたり、保全メンバーや技術メンバーに相談する中で生まれました。
不具合対応でチームで残業もしていて、何とか減らしたいと思っていました。
Q4:今回の改善で難しかったポイントは?
A4:答えにたどり着くまで1年ほど試行錯誤しました。
ブラシの毛を柔らかくし過ぎて何も取れなかったり・・・(笑)
Q5:「創意工夫功労者賞」を受賞された時のお気持ちは?
A5:実感がわかなかったですね。ノミネートされるだけでもすごいと言ってもらえていたので。
社内でプレゼンをした時が一番緊張しました。
Q6:後輩や改善提案で上級提案を目指す方に一言お願いします!
A6:当たり前になっている負荷作業・問題点を改善したい気持ちが大事だと思います。
自分ひとりで考えていてもたぶんアイディアが生まれづらいと思うので、
チームプレーや上司相談を大事にしてほしいです。
自分の力だけでは、やりきれないので、上司や専門チームにも相談して
アイディアをもらうことも積極的にしてもらうと良いと思います。
<<インタビューを終えて>>
周囲のサポートについて多く言及されていたのが印象的でした。
上司や同僚、専門スタッフと力を集結して得た表彰なのだ、と感じました。
また、日本特殊陶業がカンパニー制を採用し、
他カンパニーとの交流がこれまでとは一味違った形で活発になった結果、
技術支援も強力だったということや、
直属の上司2名が近年社内で積極的に取り入れられているコーチング※2を
学んだ人であった、という点も印象的でした。
※2 コーチングとは…コーチがクライアント(話し手)の話を傾聴・承認・質問等のスキルを用いながら聴き、
相手の内面にある答えを引き出したり、主体性を高めたりするためのコミュニケーション手法。
日特スパークテックWKSでは研修等で積極的に取り入れています。